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  光あれ (05/04/18)
  
  パソコンの前でダラダラとインターネットやってる君、そう、
  君のことだよ。飢える心配もなく何となく毎日をやり過ごして
  でも地震はちょっとイヤだなーとか考えてる君。
  
  君と僕とは本質的な部分で変わらない。死を義務付けられているって
  部分でね。でも僕の方はもっと深刻だ。僕の生は完全に死を前提に
  しているんだ。完全な死を全うする手段としての生だ。そう考えると
  君と僕とは異なる存在とも言うことができるよね。
  
  でも僕は思うんだ。やっぱり君と僕とはそんなに違いはしない。同じ
  ような存在なんじゃないかってね。だから僕は君に言っておきたいんだ。
  君はこのままじゃいけないんだ。ダラダラとインターネットしてる場合
  じゃない。もっと輝きを、一瞬の快楽を求めるべきなんだ。そう、君の
  先祖がかつてそうだったように。常に死を意識することで生を充実させる
  のがサムライの魂だろ?
  
  
  そろそろ時間だ。僕はもう行かなくちゃならない。僕が生きていられる
  時間はセミのそれよりもさらに短い。でも問題は生きている時間の長さ
  じゃあないんだ。問題なのは輝き、そう、たった一瞬の輝きなんだ。
  
  さようなら。僕がこれから見せる輝きを目に焼きつけておいてほしい。
  僕の生は、すべてこの瞬間、この一瞬のためだけにあったんだ。
  
  そう――― すべてはこの一瞬のために。
  
  
  
  
  
  
  
     振り返れば新人がいる (05/04/14)            昨日お客さんのところに納品物を納めにいった。      PCにインストールして動作確認をしようとした   その時だった。         「みなさーん!注目してくださーい!えー、今日から    一緒に働いてもらう中山恵さんでーす!!」      「えー、本日から・・・・」         なんだこれは。俺は一体どう振る舞えばいいんだ?   本音を言えばヨソの会社の新人の自己紹介なんて無視して   作業を進めたいものだ。でもPCに向き合うとちょうど   喋っている人に対して背を向けてしまうことになる。   それはそれで失礼だ。かといって「いやあ僕もこの会社   長くてですね」気分でふんふん話を聞いていると、   お客さんに「テメエさっさと仕事片付けろやコラ」と   思われてしまうかもしれない。      そんなわけで僕は喋っている人の方を向いたりPCの方を   向いたりクルクルクルクル回っていた。納品CDもキュル   キュルキュルキュル回っていた。      
     毎年 (05/04/06)      新人が入りたての4月は社内全体が浮かれた感じだ。   やはり若者は輝いている。希望に溢れている。彼らの   笑顔はあまりにもまぶしい。      まぶしすぎて安藤美姫のマユ毛も見えないほどだ。      
     サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ? (05/04/03)      4月1日は入社式だった。      入社式の日は決まって新人歓迎の飲みが開催される。だけど僕は   入社して4年目間で、自分が歓迎された時以外は1度も参加していない。      なぜなら決まってプロ野球開幕の時期と重なるからだ。新人を歓迎する   気持ちは誰にも負けないが、プロ野球の開幕となれば話は別である。   毎年5時にタイムカードを押して逃げるように帰るのだけれど、社員の   皆さんの視線が僕に訴えかける。「あれ?歓迎会は?」と。      でも考えてみてほしい。社員は新人を歓迎する。そして新人はそれを受け入れる。   素晴らしい構図、歓喜の瞬間だ。でもその中でプロ野球の結果を気にしながら   そこそこに新人に対応する人がいたらどうだろう?         新人「いやー、大学時代は人工心臓の研究をしてましてー・・・」      僕 「へー、それはいいんだけど君って携帯持ってる?」      新人「え?持ってますけど宇都宮さん持ってないんですか?」      僕 「うん。それでちょっとさあ、プロ野球速報見てくんない?」      新人「はあ・・・」      僕 「中日×横浜って今何対何?」      新人「0対0ですが・・・」      僕 「0対0かー・・・えーと、何の話だったっけ?」         ぶちこわしだ。全てぶちこわしだ。これでは新人に対しても失礼だし   僕も全然楽しくない。この事態を事前に回避するためには僕がおウチに   帰るしかないのである。これだけでみんな幸せになれるのである。   社員・新人はみんなで気持よく歓迎会を過ごすことができる。   僕は一人で野球を楽しむことができる。      そう考えると先の「あれ?歓迎会は?」光線は実にナンセンスだ。   こういう時こそ先人の言葉に学んでほしい。昔の人はよく言ったものだ。         みんなはみんなのために。ひとりはひとりのために。

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