■ 事故実現 (06/09/30) 今日は社長と面談をした。 自分で作った面談用資料に「自己実現なんて大嫌いだ」の記述があり ツッコミが入る。社長が自己実現に対して肯定的だということは 以前から知っていた。 僕が「自己実現」に否定的なのは、社会貢献等から得られる満足感が そのまま「生きていることへの理由」というある種の宗教的な問題への 解答に置換されている風潮を感じるからだ。 と、言うことを社長に言ったら「いや、そーじゃなくてさあ、 暴走族とか『俺はここにいるんだ!』っていうのあるでしょ? そういうのってやっぱあるんだよねー」とのたまうではないか。 何だ。そんな軽いノリだったのか。僕の悩みなんてどこ吹く風だ。 一応「じゃあ、社長が会社やってんのって、暴走族が『オラオラ』って やってるのと同じなんですね」と言っておく。 社長:「はっはっは」 僕 :「はっはっは」 我が社は近隣住民に迷惑をかけつつ社会貢献しております。
■ 想像してごらん? (06/09/28) PHOTO IS PHOTO. 写真は写真。
■ さよなら 佐古キャスター (06/09/24) あなたはビル・ワイマンのような人でした。きっと。 ***小学生の頃「視力回復センター」というところに毎週通っていた。 基本的には「遠くを見て、近くを見て」のレッスンを繰り返して 毛様筋を鍛えるというもので、今考えても理には適っている。 その日のレッスンが終わると、レッスンを始める前と比べてどれだけ 視力が回復したのか裏付けるために再検査が行われる。視力回復 センターの人としては、ここで親にアピールしておきたい。 視力はレッスンを経る毎に確実に上がっていった。 親は「ほうほうほう」とか言っている。 ただ、僕には分かっていた。センターの人は視力を計測する際に 必ず1番左の列で測っていた。毎週やってりゃさすがに覚える。 僕は視力でなく、記憶で答えていたのだ。 僕の視力は2ヶ月で0.3から0.7にまで上がっていた。0.4から 0.7までは全部記憶によるもの。「えーと、左」 「と!いうようにですねえ!!」 自信満々に親に結果を報告するセンターの人。 大人はみんな卑怯だ。 *** ミーハーなもので「脳を鍛える大人のDSトレーニング」をやっている。 トレーニングの中に「単語記憶」というのがある。画面に40個ぐらいの 単語が表示され、2分後にどれだけの単語を記憶したかをチェックする、 というものである。 今朝も会社に行く前に「単語記憶」をやった。「すもも」「あらし」 「もんく」・・・ん?何かこれ全部見たことある。前やった単語と ほとんど同じじゃないか。ブルータス、おお、もう・・・。
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■ 夢 (06/09/19) あれもしたくない。これもしたくない。 もっとしたくない。もっともっとしたくない。 *** 書くことがないんで、このあいだ風邪をひいてた時に見た夢でも書こうと思う。 久しぶりに実家に帰ると、父と母と弟、そして見知らぬ女子高生がいた。 何となく家族で話をしていると、どうも俺の妹ということらしい。名前は 双葉亜紀というらしい。自分に妹がいた記憶はあまりないのだけれど、 そういえばそんな奴もいたかもしれない、4年前のオリンピックの年は まだガキだったな、と前向きに事実を受け入れる。 夜中、俺は部屋のゴミを捨てに妹の部屋に行く。この家は何故か妹の 部屋にしかゴミ箱がないのだ。部屋に入ると妹はモスグリーンの布団に くるまって寝ている。顔まですっぽりおおっていて、何となく赤ずきん ちゃんに出てくるオオカミみたいな感じ。 妹のベッドの横にある巨大なゴミ箱にゴミをどさっと入れたのだけれど、 俺の入れたゴミはするするとゴミ箱からこぼれ落ちていく。よく見ると 封をされた巨大な水色のポリ袋が、ゴミ箱をはみ出す形で居座っている。 キングスライムの胴体を思わせるそのでっかいポリ袋が、俺の入れた ゴミをどんどん弾いていくのだ。 頭に来た俺は母親のところへ行って「これは一体どういうことだ!」と 問い詰める。母は「ああ、ゴミ箱こっちにもあるから」と行ってキッチンの 隅っこにある、いかにもスタンダードな黒い円筒のゴミ箱を指し示す。 家にはそんなゴミ箱はなかったはずだが、これもとりあえず事実として 受け入れることにする。 自分の部屋に戻るとインターネット上の掲示板を見る。そこには俺から妹への 書き込みがあって、それに対する妹のレスがついている。弟の書き込みが なかったので「こういう紳士的でないところが弟のダメなところだ」と たいそう見下した態度を取る。が、その掲示板に弟の書き込みが存在しない という事実が「竜太くん、何を妹に媚びているんだね」という弟の メッセージであるような気がして、理不尽な羞恥心に苛まれる。 リビングに目をやると、父と母が部屋を真っ暗にして大画面でスペースシャワー TVを見ている。生気がなく、見ているようで全然見ていない。 ここでふいに「俺には妹なんていなかったんじゃないか?」という疑問が 沸き起こる。 早速リビングにいる父にそのことを尋ねる。すると今まで生気のなかった 父と母の表情がみるみる変わっていき、「ついにそのことを話す時がきたか・・」 的な雰囲気にその場が包み込まれる。 「俺が悪いんだ」と父は怒ったような顔で言った。ああ、これは父が浮気した んだな、腹違いの妹なんだな、と直感する。すると横にいた母が悲しそうな顔で 「亜紀ちゃんは私のことが嫌いなのかしら・・・」と場違いな発言をする。いや、 とりあえずあんたは悪くない。仮に父の連れ子なら、あの娘は俺より年上じゃないと 設定として間違っている。父が今度はまっすぐ俺を見据えて「離婚するなよ」と言う。 幸か不幸か俺は離婚どころか結婚もしていない。追い討ちをかけるように「あれは 不幸な事故だったんだ・・・」と意味不明なことを言い出す父。俺はますます混乱する。 何となく「そこには触れられない大人の事情があるんですよ」というような雰囲気に なってきたので、僕はとりあえず「父、浮気説」で納得しようとする。 父は「じゃあ寝るよ」と言って寝室に戻ろうとする。その時、やっぱり さっきの母の発言や、父の発言の前後の食い違いについて納得できなくなり、 全ての真相をはっきりとした言葉で聞きたいと思う。 そして、去り行く父の背中に問いかけるのだ。「父さん!」 汗びっしょりで朝の5時でした。
■ 情 (06/09/18) 熱大陸を毎週見ている。今日はロボット工学博士の山海嘉之さんだった。左から2番目が山海博士。右隣のロボットスーツ「HAL」を 着用しているのは研究室の学生だった。研究室の模様も放映されて いたけれど、彼が1番ルックスもよくてオシャレだった。 デモンストレーションで全国各地を飛び回る山海博士。しかし HALを身にまとって登場するのはいつもこの学生だった。 子供向けのイベントでは一緒にポーズまで取ってた。
ここにも。
ここにも。
こんなところにも。 ルックスがよくてオシャレなことで卒業研究が進まなくなる 可能性を示唆したコラムです。
■ マサさん、ありがとう (06/09/17) 風邪をひいている。 先週は一度会社を休んだ。家には食べ物が存在しないので、 夕方にスーパーへバナナを買いに行った。 普段はこんな平和な時間帯にスーパーに行かないので、のろのろと 色んなものを物色して楽しむ。 ふいに「どこにいるの!!」と子供の声がフロアに響き渡る。 どうもお母さんと離れてしまったらしい。 今度はちょうど僕の近くにいた若い主婦が叫んだ。 「探しなさい!!」 夕方のスーパーは意外とシビアでした。
■ まだ20桁 (06/09/11) 円周率が100桁書いてある紙をHくんがプリントアウトしてくれた。 それを会社の僕の机の横にあるロッカーにマグネットで張りつけて 毎日見ている。 一度、この紙に書いてあるの嘘なんじゃないか?全部覚え終わった後 「実は途中から全部違うんですよー」とか言ってくるんじゃないか、と 考えた。が、僕はその考えをすぐに打ち消す。 私は覚えてる途中、たった一度だけお前を疑った。私を殴れ。 *** 会社で自分の所属している開発グループの中心人物だったSSKさんが 辞めて早1ヶ月。思えばそれまでの4年間たいして仲もよくなかった SSKさんと辞め際にはよく話をした。そういえば、同じように 2年ぐらい前に辞めたO野さんとも辞め際によく話をした。 共に生命の危機にある男女が、種の保存本能を喚起されて恋に落ちる という話があるけれど、会社を辞める間際の人と仲良くなるのは これと同じなんじゃないかと思う。 人は基本的にハリウッドなんだというお話です。
■ ゴンザレス山田 (06/09/07) スポーツ新聞に「平山ヘラクレス退団」の文字が躍る。 平山ヘラクレスって名前かと思った。最近はダルビッシュみたいのも いるから油断は禁物だ。 *** 半年ほど前からHくんが「一緒に餃子を食べに行きましょう」とうるさい。 「何を分けの分からないことを」と思っていたら、どうも僕の苗字が 宇都宮だから宇都宮名物である餃子を一緒に食べたいとのこと。 筋は通っているし、それを理解できなかった負い目もある。 ただ、どっちにしても分けが分からない。 じゃあ、お互い円周率100桁暗記できたら、会社の忘年会の日に 忘年会には行かずに宇都宮に行って餃子を食べようということになった。 そして翌日、H君はしっかり100桁暗記してた。 確認したけどちゃんと合ってる。 「宇都宮さん、お願いしますよ」 僕は何処へ行けばいいんだろう。
■ 田中くん (06/09/03) 高校時代、部活もせずにブラブラとしていた僕は、よく竹中くんにつかまった。 新聞配達をしていた彼に見つかると、何故か彼の新聞配達を手伝う ということになっていたのだ。 新聞配達が終わると一緒に中学の同級生の田中くんの家に行った。 田中くんはヒマだということになっていたので、たいてい家にいた。 たまにいないと僕らは口々に田中くんを罵った。 「田中くんなのに家にいないなんて」 「田中くんなのに生意気だよね」 田中くんの家に入ると田中くんはとりあえずオススメの音楽を 聴かせてくれた。 「いやあ、これすごくいいんだよ」 そう言って聴かせてくれるのはいつもハードなヘビィ・メタルで 僕らはいつも辟易していた。どうも彼の好きなバンドの中の曲に 「ファイヤー」というのがあったらしく、竹中くんは田中くんの 好きな音楽を「ファイヤー」として括っていた。 僕 「どうせまたファイヤーなんでしょ」 田中くん「いや、今度のはそんなにファイヤーじゃないよ」 僕 「でも基本的にはファイヤーなんだよね」 竹中くん「ファイヤーしてない田中くんなんて田中くんじゃないよ」 たいていはこんな無意味なやりとりや、ヨード卵光のでっかい ぬいぐるみを投げ合ったりして時間は流れていった。 ただファイヤーな田中くんはたまに真面目に将来の目標を 口にすることがあった。それに対して僕らは決して「がんばって」 などとは言わず、「へえ」とか「ふうん」と答えるだけだった。 そして1週間後に訪れた時の彼の目標はやっぱり全然別なものに なっていて、その新たな思いを聞き終わった後、やっぱり僕らは 答えるのだ。「へえ」とか「ふうん」とか。 太宰治の「人間失格」の中で相手から出された名詞を「喜劇名詞」と 「悲劇名詞」に分けるゲームが出てくる。同じように全ての事象は 「田中くん」であるか「田中くん」でないかに分けることができる。 「喜劇名詞」と「悲劇名詞」よりは難しいかもしれないけれど、 とりあえずファイヤーは「田中くん」だ。 いやあ「田中くん」って一体何なんでしょう。